メンテナンスmaintenance
メンテナンスの重要性
インプラント治療やオールオン4治療を受けた後は、定期的にメンテナンスを行う必要があります。
天然歯と同様に、インプラントも口腔内の汚れや菌の影響を受けてインプラント周囲炎という歯周病のような症状が発症してしまい、最悪インプラントが抜けてしまうことがあります。
そうならない為に、歯ブラシだけでは取り除くことができなかった汚れや、歯に強力に張りついてしまったバイオフィルムなどを専門の器具で除去するのが定期メンテナンスです。
メンテナンスに用いる器具

当院ではメンテナンス時にEMSのエアフローというパウダークリーニングを行っております。
エアフローはパウダー状の薬品を噴射し、歯面のバイオフィルムや初期の歯石を除去することができるので、スケーラーを使用した治療よりも痛みや刺激が少なく、歯のエナメル質を傷つける心配もありません。
また、エリスリトール配合のパウダープラスを使用することで、刺激を抑えつつ歯肉縁下4mmまでの歯肉溝内のバイオフィルムを除去することができます。
エアフロー(パウダークリーニング)の効果とは
EMS エアフロー(パウダークリーニング)はこのような方に効果的です。
- コーヒー、タバコなどの着色が気になる方
- 治療に時間をかけたくない方
- インプラントの治療を行った方
- 矯正治療中の方
- 知覚過敏の方
エアフローは痛みを感じることがほとんどなく、ぬるま湯を使って治療するので、知覚過敏の方でも安心して受けていただけます。
歯肉炎の予防と治療

染出し液で可視化したバイオフィルムを除去することで、歯面が綺麗になり、歯間などに隠れていた齲歯(虫歯)を見つけることができます。
齲蝕(虫歯)検出と予防

知覚過敏や隠れた虫歯があっても、エアフローなら負担を最小限に抑え、紅茶、コーヒー、タバコ、赤ワインなどによるステインを除去します。
インプラント周囲炎の予防

エアフローでは縁下のバイオフィルムを歯周ポケット最深4mmまで除去することが可能です。
エアフロー(パウダークリーニング)のメリット・デメリット
メリット
- 短い時間での治療が可能
- 従来の方法では届きにくかった細かい隙間などの汚れを除去できる
- 歯面に傷がつきずらい
デメリット
- 保険がきかない
- 口腔内の状況により出血を伴うケースがある
- 呼吸器疾患のある方や妊娠中の方は処置を行えない場合がある
エアフロー(パウダークリーニング)の施術例
Before

After

治療内容 | 歯の表面、歯間、歯肉溝部位に付着したバイオフィルム、ステイン、初期の柔らかい歯石の除去 |
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治療期間・回数 | 1回 |
費用 | 11,000円(税込)※保険は使えません |
リスク | 出血を伴う場合があります |
エアフロー(パウダークリーニング)の施術の流れ

1. 口腔内の検査・確認
洗口液で洗口し、歯・歯肉・歯周組織の状態を確認します。インプラントの方はインプラントとインプラント周囲組織の状態確認を行います。

2. 患者様へご説明
口腔内の状態をご説明し、予防の重要性と口腔衛生についてのアドバイスや、患者様の状態に合わせた清掃器具をご案内します。

3. 歯肉縁上・縁下のエアフロー治療(バイオフィルム、ステイン、早期歯石を除去)
エアフローを用いて、歯肉縁上、最深4mmまでの縁下のバイオフィルムを除去します。

4. 歯肉縁下のペリオフロー(4㎜から9㎜までの歯周ポケット内にあるバイオフィルムを除去)
天然歯の深いポケット内、根分岐部やインプラント周囲粘膜炎には、エアフローパウダープラスを使用します。ポケットの深さがわかる目盛り付きのペリオフローノズルを使用します。

5. スマートピエゾンとPSチップ(残った歯石の除去)
歯肉縁上と縁下10mmまでには、低侵襲のピエゾンチップPSを用い、10㎜以上のポケットにはミニキュレットを用います。 縁下3mmまでのインプラント補綴周囲や修復物には、ピエゾンチップPIを使用します。

6. 除去
バイオフィルムの取り残しがないか、歯石が完全に除去されたかをチェックします。齲蝕の有無を正確に歯科医師が診断し、歯面にフッ素を塗剤して保護します。

7. 継続的なメンテナンスへ
歯周病などの予防には定期的なメンテナンスをおすすめしています。
3ヶ月から半年に1回の検査・メンテナンスが理想です。
エアフローの費用
費用 | 11,000円(税込)/回 |
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